ジョゼ・モウリーニョとジョゼップ・グアルディオラは、言わずと知れた名監督。彼らは、世界の名プレイヤーたちを指導してきました。
中には、モウリーニョとグアルディオラの両監督に師事した選手も。アレクシス・サンチェスは、グアルディオラ体制のバルセロナでプレイしており、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まったことで、モウリーニョの指導も受けられることとなりました。この2人の名監督のもとでプレイするのは、サンチェスで11人目。ほかの10名の選手も見てみましょう。
シャビ・アロンソ
モウリーニョ
アロンソは、モウリーニョが指揮するレアル・マドリードで、3年間プレイ。ルカ・モドリッチと共に、ミッドフィルダーとして活躍しました。時代を代表するミッドフィルダーとして名を馳せましたが、バルセロナ相手には頻繁に負けを見ていました。
グアルディオラ
その後2014年にマドリードを去ると、バイエルン・ミュンヘンでグアルディオラ監督の指導を受けることとなります。バイエルン・ミュンヘンは同年、ブンデスリーグを制覇。アロンソは、中盤の底からゲームをコントロールし、グアルディオラのチームでも地位を確立しました。
ズラタン・イブラヒモビッチ
モウリーニョ
イブラヒモビッチとモウリーニョの相性は、抜群でした。2人はインテル・ミラノで1シーズン、共に戦いましたが、モウリーニョ監督はイブラヒモビッチをとても気に入り、2016年に、自身が率いるマンチェスター・ユナイテッドに呼び寄せました。
グアルディオラ
一方、イブラヒモビッチとグアルディオラの相性は、あまり良くなかった様子。イブラヒモビッチはメッシを中心としたチーム体制に不満を持ち、グアルディオラを痛烈に批判しました。
セスク・ファブレガス
モウリーニョ
ファブレガスは、一時期アーセナルに所属していましたが、2014年にアーセナルのライバルであるチェルシーに移籍し、モウリーニョの指導を受けます。そして、ジエゴ・コスタと協力して、チェルシーをプレミアリーグ優勝へと導きました。しかし、翌シーズンの調子はパッとせず。さらに、2015年12月にモウリーニョが監督を解任され、彼の居場所が危ぶまれることに。
グアルディオラ
ファブレガスは、1シーズンのみ、グアルディオラのもとでプレイしました。それでも、チャンピオンズ・リーグ優勝を経験。さらに、同監督の期待に応えたプレイで、クラブ・Wカップとコパ・デル・レイの二冠に貢献しました。
ケヴィン・デ・ブライネ
モウリーニョ
ケヴィン・デ・ブライネが、モウリーニョのチームでプレイした回数は、たった9回。監督の印象に残るプレイもできず、ヴォルフスブルクに移籍。移籍後は、年間最優秀選手賞を受賞するなど、活躍を見せました。
グアルディオラ
ケヴィン・デ・ブライネは、グアルディオラのもとで大活躍し、チームの要となりました。今では、世界で認められるミッドフィルダーです。
アリエン・ロッベン
モウリーニョ
ロッベンは、スピードのあるドリブルで、モウリーニョ率いるチェルシーに大貢献しました。
グアルディオラ
ロッベンは、チェルシーを去ってから、グアルディオラがバイエルンの監督に就任するまでに、さらなる成長を遂げました。やはり彼のドリブルは長けており、ブンデスリーガ制覇に一役買いました。
ペドロ
モウリーニョ
ペドロが、モウリーニョのチームでプレイしたのは、半シーズンのみ。彼がチェルシーに入団したのは、同チームがプレミアリーグで優勝した後の夏のことでした。この後、チェルシーの調子はがた落ち。モウリーニョ監督はチェルシーを去ることになります。
グアルディオラ
ペップ監督は、バルセロナBにいたペドロを引き抜きました。チームは1シーズンで6個のタイトルを獲得。ペップの期待を裏切らず、ペドロは、この6大会すべてでゴールを決めるという偉業を成し遂げました。
サミュエル・エトオ
モウリーニョ
エトオは、イブラヒモビッチと同様に、2つのチームでモウリーニョと師弟関係を築きました。最初はインテル・ミラノで一緒になり、そしてチェルシーで再会。エトオはインテル・ミラノで、トレブルを経験しました。
グアルディオラ
グアルディオラは、2008年にバルセロナの監督に就任し、フランク・ライカールト前監督からエトオを引き継ぎました。エトオはチームで十分活躍したのですが、グアルディオラ監督のプレイスタイルとマッチせず、最終的にイブラヒモビッチとトレードされました。
エイドゥル・グジョンセン
モウリーニョ
グジョンセンは、ロマン・アブラモヴィッチがチェルシーにオーナーとしてやって来た後も、重要な選手として活躍。柔軟性のあるプレイとキープ力で、ウインガーやフランク・ランパードをうまくアシストしました。
グアルディオラ
バルセロナがトレブルを達成したシーズン、グジョンセンはローテーションのメンバーでした。それでも、若い選手が集まるチームで、彼の経験値は必要不可欠と見なされていました。
マクスウェル
モウリーニョ
マクスウェルは、モウリーニョ監督によって、インテル・ミラノ初のレフトバックに選ばれました。しかし、彼らのタッグは、1シーズンで終わります。マクスウェルは仲良しのズラタン・イブラヒモビッチに続いて、バルセロナに移籍しました。
グアルディオラ
バルセロナ時代のマクスウェルは、エリック・アビダルの控えの選手で、出番は限られていました。それでも、グアルディオラ監督のもとで、ラ・リーガ優勝2回、チャンピオンズ・リーグ優勝1回と、チームに貢献しました。
クラウディオ・ピサーロ
モウリーニョ
ピサーロは、モウリーニョがチェルシーを去る直前に、同クラブに入団しました。そのため、この2人が一緒に過ごした時間は、3ヶ月ほどです。
グアルディオラ
グアルディオラがバイエルンの監督になったころには、ピサーロのピークは終わっており、彼は控えの選手でした。
執筆:Dominic Trant
意訳:Natsuki Nishi
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