2018年2月3日に行われたアーセナルvsエヴァートンの試合。アーセナルは格下のスウォンジーとのアウェイ戦にて3-1で敗れていますが、今回の試合では5-1で勝利を収めました。そして、ボルシア・ドルトムントからアーセナルに移籍してきたピエール=エメリク・オーバメヤンは、デビュー戦で見事にゴールを決めています。
オーバメヤンがアーセナルに加入したこともあり、オリヴィエ・ジルーはチェルシーに移籍。オーバメヤンはドルトムントでの144試合で98得点を決めており、引き続き、アーセナルでの活躍が期待されます。アーセナルはさらに、ヘンリク・ムヒタリアンも獲得。オーバメヤンとムヒタリアンは、ドルトムント時代に最強のコンビとしてプレイしており、アーセナル・サポーターは、2人の阿吽の呼吸に注目しています。
エヴァートンも冬の移籍市場で、良い仕事をしたといえるでしょう。トルコ代表のストライカーであるジェンク・トスンは、トッテナム戦で得点を決められませんでしたが、セオ・ウォルコットは順調に活躍しています。ウォルコットは、アーセナルでは出番を失いつつありましたが、レスターとの対戦では2得点を決める活躍ぶり。そして今回、エヴァートンの選手として、長きに渡ってプレイしてきたアーセナルと戦うことになりました。
アーセナルvsエヴァートンの試合分析
アーセナルに攻撃力があるのは確かな事実。しかし、冬の移籍では守備の強化に抜かりがありました。アーセナルには、得点を決めながらも、得点を決められてしまうという残念な傾向があります。エヴァートンは、アーセナルとのアウェイ戦が不得意。プレミア・リーグでは、真ん中の順位をキープしています。今回、両チームが得点したうえでのアーセナルの勝利は、納得の結果です。
チェックポイント
- アーセナルは、1996年1月に1-2でエヴァートンに敗北して以来、ホーム戦でエヴァートンに対して23連続で負けていません(19勝4引き分け)。
- エヴァートンは、エミレーツ・スタジアムでの試合を苦手としているようです(11試合中0勝7敗4引き分け)。
- アーセナルは、エヴァートン相手に多数の勝利を収めています(95回)。この勝利回数は、他チーム同士の試合と比べても、歴史に残るほどの回数です。
- 近年のアーセナルは、2月のプレミア・リーグの試合において、エミレーツ・スタジアムで負けたことがありません(21試合中17勝4引き分け)。最後にホーム戦で負けた2月の試合は、2006年のハイベリーでのウェストハム戦に遡ります。
- アーセナルは、今シーズン、失点につながる致命的なエラーを多数犯しています。
- サム・アラダイス監督が率いるエヴァートンは、プレミア・リーグにおけるアーセナルとのアウェイ戦13試合で1勝も収めていません(10敗3引き分け)。これまでも、エミレーツ・スタジアムで8連敗しており、今回の試合でこの記録を更新することになりました。
- アラダイス監督は、今回の対アーセナル戦でプレミア500試合目を達成。500試合を達成した監督はほかに、アーセン・ベンゲル(500試合目、勝利)、ハリー・レドナップ(500試合目、引き分け)、アレックス・ファーガソン(500試合目、敗北)、デイヴィッド・モイーズ(500試合目、敗北)がいます。
- メスト・エジルは、プレミア・リーグでの対エヴァートン8試合で7得点にかかわっています(2ゴール5アシスト)。そして、エミレーツ・スタジアムでは、全試合で得点を決めるか、ゴールをアシストしています(1ゴール4アシスト)。
- アーセナルと契約したピエール=エメリク・オーバメヤンは、ドルトムントでの全リーグ213試合で172得点にかかわっています(141ゴール31アシスト)。
- 2013年9月にプレミア・デビューを果たしたメスト・エジルは、誰よりも多くゴールをアシストしています(139試合中49回)。50アシストを最速で達成した選手はエリック・カントナで、この記録には143試合が費やされました。
執筆:Dominic Trant
意訳:Natsuki Nishi
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