サッカー

何もしていないのに、チャンピオンズリーグ優勝メダルを獲得した選手

 

メダルの獲得数は、選手の実力を測る1つの物差し。たくさんのメダルを勝ち取った選手もいますが、チームに所属しているという理由だけでメダルを得た選手もいます。

これからリストする選手は、特にチームに貢献したわけでもないのに、チャンピオンズリーグのメダルをゲットした選手たちです。

10位 ロス・ターンブル(チェルシー 2012)

ターンブルは4年間、チェルシーに所属。ピッチに出たのは9回だけですが、ちゃっかりメダルは獲得。ほとんどの試合で控えの選手だったのにもかかわらず、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグのメダルを手にしています。

9位 イェスパー・ブロンクビスト(マンチェスター・ユナイテッド 1999)

1999年のチャンピオンズリーグで、マンチェスター・ユナイテッドはロスタイムで逆転ゴールを決めて優勝。ブロンクビストは、「カンプ・ノウの奇跡」と呼ばれるこの試合に、途中まで出場していますが、後半に入ると、テディ・シェリンガムと交代。得点を決めたのはシェリンガムですが、ブロンクビストも、しっかりとメダルは獲得しました。

8位 ジョナサン・グリーニング(マンチェスター・ユナイテッド 1999)

グリーニングも、ブロンクビストと同様に、1999年にマンチェスター・ユナイテッドのメンバーとして三冠を果たしましたが、チャンピオンズリーグの決勝では、サブメンバーとして登録され、結局ピッチに出ることはありませんでした。彼は、メダルを貰ったことに、後ろめたさを感じたそうです。

7位 フロラン・シナマ=ポンゴル(リバプール 2005)

シナマ=ポンゴルは、チャンピオンズリーグのグループリーグで、オリンピアコス相手に同点ゴールを決め、チームの決勝トーナメント進出に貢献。しかし、これ以外に特に活躍はせず、決勝戦ではスタメンから外されました。

6位 スコット・カーソン(リバプール 2005)

スコット・カーソンは、チャンピオンズリーグの準々決勝でピッチに立ち、チームの勝利に一役買いました。決勝戦でもベンチ入りしましたが、イェジー・ドゥデクがゴールを守ることになり、結局、ベンチを温めるだけとなりました。

5位 ベニー・マッカーシー(FCポルト 2004)

ベニー・マッカーシーは、ウェストハムのファンには、あまり記憶に残る選手ではないでしょう。しかし、ジョゼ・モウリーニョ監督体制のポルトでは要の選手であり、チャンピオンズリーグにも参戦。マンチェスター・ユナイテッドとの一戦では2得点を取得し、マンチェスター・ユナイテッドをリーグ戦から追い出しました。

4位 ヴァレリオ・フィオーリ(ACミラン 2003、2007)

フィオーリは、ACミランで8年間過ごしましたが、出場回数はたった2回。ただし、彼はフリーキックの練習相手をするなどして、チームから評価を得ていました。現在でも、ACミランでゴールのコーチをしています。チャンピオンズリーグでは、控えのキーパーとして、チームの優勝を陰から支え、縁の下の力持ちという存在。イタリアの伝説的ゴールキーパーであるジャンルイジ・ブッフォンとディノ・ゾフが、チャンピオンズリーグで取得したメダルの数を足しても、フィオーリが獲得したメダル数には届きません。

3位 ポール・ランバート(ボルシア・ドルトムント 1997)

1997年、ポール・ランバートはボルシア・ドルトムントに所属。チャンピオンズリーグの決勝戦では、ジネディーヌ・ジダンのマークを任せられました。彼は、この役目を見事に遂行。それだけでなく、ランバートは初ゴールをアシストし、チームのチャンピオンズリーグ制覇に一役買いました。ランバートは、イギリス以外のチームで、チャンピオンズリーグ優勝を果たした初のスコットランド人選手になると同時に、「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ」が「チャンピオンズリーグ」へと名前が変更された以降に、優勝メダルを手にした初のイギリス人選手となりました。

2位 デイビット メイ(マンチェスター・ユナイテッド 1999)

メイはチャンピオンズリーグ決勝戦で、ベンチ入り。1990年代、彼はチームで重要な選手でしたが、ヘニング・ベルグ、ヤープ・スタム、ウェズ・ブラウンに、出番を奪われてしまいました。彼が注目を集めたのは、試合後のパーティ。チャンピオンズリーグでは一分たりともピッチに出ることはありませんでした。

1位 ジミ・トラオレ(リバプール 2005)

トラオレは、FAカップの3回戦でオウンゴールを犯してしまい、チームはリーグ敗退。それでも、ACミランとのチャンピオンズリーグ決勝で先発出場しました。開始すぐに、フリーキックからパオロ・マルディーニに先制点を許してしまいますが、試合後半では、アンドリー・シェフチェンコのシュートを止める活躍を見せました。