平昌冬季オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプ決勝では、平野歩夢選手とショーン・ホワイト選手の熱き戦いから目を離せなかった方が多いのでは。2人とも最高のパフォーマンスを披露し、オリンピックを大いに盛り上げてくれました。最後に金メダルを手にしたのはショーン選手ですが、彼は平野選手がいたからこそ、全部の力を出し切れたのではないでしょうか。彼らは、お互いに刺激し合いながら、高みを目指す、最高のライバル同士と言えます。
似たような境遇を持つ2人
平野選手は、1年ほど前の試合で大技を繰り出した際に、バランスを崩して、ハーフパイプの縁に落下し、左ひざの靭帯と肝臓を負傷。全治3カ月という大怪我を負ってしまいました。彼の競技人生の中で始めての大怪我。怪我から復帰してからは、彼を待っていたのは恐怖心でした。そんなときに、彼に勇気を与えたのはショーン選手。ショーン選手も、去年の10月に、顔面を62針縫う大怪我を経験。それでも、「戻ってくる」と力強く宣言し、実際に、12月の試合で高難易度の技を成功させ、復活を果たしました。ショーン選手の復帰に背中を押され、平野選手も試合で難易度の高い技を成功させます。ハーフパイプの楽しさも辛さも知っている両選手。彼らは競い合いながら成長し、お互いの競技人生で欠かせない存在です。
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執筆：Natsuki Nishi
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